応用編
5項目・8トピック

事業にあう業務フローを作る

star_rate star_rate star_rate

会計管理の大切さを理解し、分析や効率化の手順・効率化のヒントをご案内します。

1会計管理とは

  • 1-1会計とは
    star_rate star_rate
    1-1-1会計とは

    会計の目的は二つあります。一つは、納税のため。もう一つはビジネスにおける数字の流れを可視化し、強くするためです。
    納税(確定申告)のために
    行う会計のことを、通常「財務会計」と呼び、ビジネスを管理するために行う会計のことは「管理会計」と呼びます。
    財務会計は事業の外の人(税務署・銀行など)のために行う会計、管理会計は事業の中の人(事業主・従業員)のための会計と理解すると、わかりやすいですね。

  • 1-2財務会計と管理会計
    star_rate star_rate star_rate
    1-2-1財務会計とは

    財務会計には、税務署や銀行など「事業の外の人」にお金の流れを説明するという目的があります。
    税務署や銀行の立場からすると、お金の流れがわからないと、正当な納税額や融資額を決めることができません。
    財務会計をきちんと行い、お金の流れを説明できるようにすることは、事業を進めていく上でのキホンです。

    1-2-2管理会計とは

    管理会計のには、「事業の中の人(事業主・従業員)」が意思決定をするために数字を把握する、という目的があります。
    例えば、原価率の把握や、粗利の把握、予算の作成などが管理会計に含まれます。

    確定申告だけを目的とした場合、原価率の把握や、予算の作成は、正直必要ではありません。
    しかし、事業の状態を把握し、より良い意思決定をするためには、「管理会計」を行なっていくことは不可欠です。
    利益や経費の内訳がわかれば、「次、何をすべきか」「ボトルネックはどこか」が見えてきます。

2管理会計で、数字を見える化しよう

  • 2-1見たい数字、必要な数字を決めよう
    star_rate star_rate
    2-1-1売上の数字

    管理会計を行う目的は、ネクストアクションとボトルネックを発見することです。そのためには、「売上高」として管理するのではなく、売上の中でも、どの分野が利益率が良いのか、どの商品が伸びているのか、など、売上の内訳を管理する必要があります。
    自分の事業にとって、どのような分類やカテゴリが必要なのか、少し考えてみましょう。

    例えばこんなケースではどんな数字を見るべきか?

    複数の飲食店を経営しているなら、店舗ごとの売上は分けて管理しましょう。店舗別で利益率が見えるようになると、固定費や、従業員の数をどうすべきか、の判断ができるようになります。
    また、店舗での売上・デリバリー・ケータリングなど、複数の販売経路があるなら、これらも分けて管理するのがおすすめです。分野ごとの売上推移や、利益率が見えてくると、今後注力すべき分野が見えてきます。
    help_outlinefreee会計マニュアル【飲食店の経理編】

    小売事業なら、商品カテゴリ別と、販売経路(実店舗売上・催事・ECなど)別に見ていくのがおすすめです。扱っている商品の種類が少ないなら、商品ごとに管理しても良いかもしれません。

    2-1-2費用の数字

    事業を始めると、売上をあげることばかりに目が向いてしまいますが、「利益」を出すために同じくらい大切なのは費用を抑えることです。
    経費の内訳を見えるようにすることで、抑えるべき経費を判断できるようにしましょう。

    例えば、小売業なら商品ごとに仕入れ額や販促費を管理したり、建設業であれば、現場ごとに支出を管理していくのがオススメです。

  • 2-2数字を見れるように入力を工夫しよう
    star_rate star_rate star_rate
    2-2-1「タグ」について

    freee会計では「取引先」「品目」「部門」「メモタグ」の4つを「タグ」と呼びます。
    これらの「タグ」は、取引に情報として付加することができ、タグごとで、集計することができます。

    2-2-2タグの使い方

    取引先タグ

    取引に対してタグを付けることで、様々な分析が可能です。
    例えば、売上の取引を登録する際に「取引先」タグをつけておくことで、取引先ごとに売掛金や、買掛金をカンタンに把握することができます。

    品目タグ

    「品目」を付けて取引を登録することで、各勘定科目の内訳を管理する事ができます。
    「勘定科目:売上高」だけでは、何が売れたのかが分かりませんが、「勘定科目:売上高 品目:商品A」と品目を入れておけば、売上や経費の内訳がわかるようになります。
    家事按分の登録も品目タグを使って行います
    help_outline家事按分について

    部門タグ(プレミアムプランのみ)

    取引に「部門」を付与することで、部門別会計も可能になります。
    例えば、以下のようなケースで活用できます。
    ・複数の店舗・支社を持つ場合・複数の事業を営む場合
    ・部門別の収益を見たい場合
    help_outline詳しい部門別会計について

    メモタグ

    「メモタグ」は予備のタグとして用意されたものなので、取引先・品目・部門と別の集計軸をもたせたい場合に活用できます。
    例えば、以下のようなケースで活用できます。
    ・メモタグに案件名を記載して案件ごとに取引を検索・集計
    ・「あとで直す」「要確認」など、メモを残すために付与

  • 2-3レポートで分析しよう
    star_rate star_rate star_rate
    2-3-1レポートの種類と活用方法

    タグを活用して日々入力を行えば、分析はカンタンです。
    freee会計では、4つのレポートを用意しています。見たい数字に合わせて使い分けましょう。

    支払管理レポート

    今どれだけの未払いの項目があって、いつまでに支払わなくてはならないかを把握することができます。
    期日別の支払待ち買掛金・未払金等のリストや、任意の期間内の買掛金・未払金等の変動を見ることができます。

    入金管理レポート

    売掛金・未収入金等の債権の入金予定・滞留状況を確認することができます。回収のためのアクションを適切に行い、キャッシュフローの改善へ役立てましょう。
    freee会計では、取引登録がシームレスに債権管理につながるようになっているので、未決済の収入取引を登録すると入金管理レポートにそのまま反映されます。

    損益レポート

    どれくらいの費用・収益が発生し結果的に損益はどうだったのか、利益状況を確認することができます。
    期間・品目・メモタグで集計を行うことが可能です。

    資金繰りレポート

    事業を運営する上では、「どういった内容で資金を使ったか、今後の資金の出入り予定はどうか」といった、資金繰り(キャッシュフロー)情報を確認することが必要です。
    資金繰りレポートでは、この資金の動きをグラフで簡単に確認できます。